地球温暖化の原因は「分かっていない」が「二酸化炭素排出は減らすべき」理由

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事実誤認がある。CO2そのものの温室効果は限定的。その証拠に昔は今の5倍もCO2濃度は高かった。今の温暖化の主因が分からないのだ。だからまずはCO2を削減してその間に研究を進めるしかないのが実態だ。

2020/01/17 17:58

b.hatena.ne.jp

 

誤解している人が多いようなのでエントリにまとめる。

 

まず、地球温暖化の原因は「分かっていない」と言うのが科学的な現状だ。

しかし、俺は「でも二酸化炭素排出は減らすべき」と言うのが人類として正しい態度だと確信している。

 

まず、二酸化炭素温室効果だが、実はそれほど高くない。

 

www.sukawa.jp

ここにもあるが、温室効果ガスで重要なのは水蒸気であり、二酸化炭素の効果は極わずかでしかない。実際、恐竜時代は3000ppmと今の5倍の規模で二酸化炭素があったのだが破滅などしていない。

 

https://www.jstage.jst.go.jp/article/japt1933/56/4/56_4_300/_pdf

 

しかし、温暖化は確実に地球を蝕んでいる。

https://www.env.go.jp/earth/ondanka/stop2015/stop2015_ch2.pdf

 

これを止めないと農作物が獲れなくなったり、大災害が頻発したりして人類の存亡にかかわってしまう。

では、どう止めるのかと言うと、温暖化に一番影響があるのは化学物質であり、化学物質で一番影響が大きいのが、上のPDFにもあるように二酸化炭素である以上、二酸化炭素排出を減らす事しかやりようがない。

二酸化炭素単体ではそんなに温暖化効果は無いにも関わらず、二酸化炭素の排出を制限することしか今は打つ手がないのだ。

地球の大気の化学物質や生物の活動や海の効果は複雑に絡み合っており、二酸化炭素の濃度の上昇が何らかの副次効果を生んで温暖化を促進している可能性が高いというのが今の科学者の見解だ。

例えば、二酸化炭素濃度が上がると大気中の水蒸気量が増える効果があったりしたら、二酸化炭素濃度を下げる事が解決になるのだ。

だから二酸化炭素の排出は減らすしかない。

ただ、こんな状況だから「原因もはっきりしないのになぜそんな事するのか?」と言う意見が出てしまうのは仕方ない。

しかし、はっきりするのを待っていては手遅れになってしまう状況でそういうことを言うのはズルいと俺は思う。

温暖化の悪影響は深刻だ。打てる手をできる限り打っておく、そういう態度が今の人類の責務だろう。

 

ぱっと思いつくだけでも

 

化石燃料利用の削減

 地熱、洋上風力発電の本格導入

 CO2排出量の多い石炭火力発電の停止

■省エネ

 窓の断熱の義務化(日本家屋の断熱性能は詐欺レベルで最悪)

 自家用車から公共交通機関、自転車へのシフト

 冷暖房の地下蓄熱利用

 リモートワークの推進

二酸化炭素の地下貯蔵

 発電所の排気を地下に埋設する

 

などがあり、国を挙げて進めるべきだろう。

グレタさんを揶揄してる向きは一度しっかり現実を直視すべき。