軍拡が日本を滅ぼし、憲法9条が日本を守れる訳

 


Twitter / xev_ra: ブコメにウンザリ。大砲ぶっ放して軍拡に走る安倍と、全世界に7 ...

 

日本が安全で豊かになる事が常にゴールだ。

ブコメの連中は9条をバカにし、憲法が抑止力になるかと笑っている。もちろん憲法はただの言葉、直接実行力などない。

一方安倍政権憲法改正して軍拡を企てている。安倍の軍拡は日本が安全で豊かになるのに適した方法だろうか?

 

軍拡してももう間に合わない

まず、世界の軍事費を見てみる。

軍事費 - Wikipedia

もう圧倒的に米国が異常な軍事力を持っているのが目につく。

2位の中国は1位のアメリカの7分の1だ。そして、日本は中国の半分。つまり、日本はアメリカの圧倒的軍事力に守られつつ、世界第6位のそこそこの軍事大国になってる様子が良く分かる。

ここで軍拡をして中国と伍するのは正解だろうか?

答えは明らかにNoだ。なぜなら中国は今後も経済が伸び、人口も日本の10倍ある訳だから軍事費はどんどん増えていく。日本がどれだけ軍拡に走ってももう中国には追いつけない。つまり軍拡をしても挽回は不可能だからだ。

にもかかわらず、軍拡するという事は財政が悪化する、つまり増税につながるのだ。増税すれば経済が疲弊する。結果軍事費は減ってしまうかもしれない。

さらに言えば軍拡すれば当然中国もそれをネタにして「日本の軍拡に対抗すべく軍事費を増やせ!!!」と言ってさらに軍拡が進み中国との差が開いてしまう。

世界第6位のそこそこの軍事大国日本はこれ以上軍拡してもポジションは変えられないし、軍拡すれば逆により中国の脅威が強まる可能性が高い。

つまり、軍拡にはもうメリットが無いのだ。

ネトウヨ連中は安倍のナショナリズムを礼賛するがそれは首を絞めているという事実にまず気が付くべき。

 

クレバーな外交が日本を救う

では、どうしたら良いのか?

中国の周辺国、ベトナムやフィリピンは日本より圧倒的に軍事力が貧困だ。だが、国家として存在し中国に滅ぼされたりしていない。現代ではもう軍事力が貧困でも滅ぼされたりはしないのだ。

キーとなるのは国際社会におけるクレバーな外交だ。弱小国でもうまく立ち回っていれば軍事攻撃をそう受ける事は無い。明らかに不当な軍事行動は経済制裁に繋がり、経済的損失を蒙るからだ。中国も損をする事は出来ない。つまり、クレバーな立ち回りを丁寧にし続ける事が中国への抑止力となる。そして、もう日本にはこれに頼る以外道はない。

振り返って、このクレバーな外交とは何かを考えると、国際社会において日本が善良であるとみなされる事が一番重要だ。日本は平和的な国だという事を全世界の人が認識する事、それが一番効果的だ。で、これに一番効果的なのが憲法9条が広く知れ渡る事、ノーベル賞を取る事だ。

ネトウヨが馬鹿にし、笑っていたのが実際には一番抑止力になってしまうのである。軍事費かけるよりも憲法9条の存在を知ってもらう事の方が圧倒的に日本が安全に豊かになるのだ。

そもそも中国には膨大な数の核兵器があり、ボタン一つで日本中核の炎に包まれて全滅する。中国と事を構えること自体もうナンセンスなのだ。もちろん、尖閣周りの小競り合いが拡大しないよう局所的に丁寧に通常兵器を強化していく事は大切ではあるが、それは憲法改正してやる軍拡ではない。

国際社会でうまく立ち回るクレバーな外交だけが日本の安全と豊かさを実現する。